吸入薬について
外傷や皮膚の病気には塗り薬、目の病気には目薬を使用するように、肺の病気には吸入薬が最も効果的で副作用の少ない治療法とされています。
作用が速やかで投与量が少なくてすむので、高齢者にとっても安全な治療法です。吸入薬を処方されたら、薬が肺にきちんと届くように、吸い込むタイミングなどを練習しましょう。
吸入薬の種類・吸入法
吸入器具を使って、薬を気道内に噴霧します。現在、薬を噴霧する吸入器には、「定量噴霧式吸入器(MDI)」と「ドライパウダー吸入器(DPI)」の2つのタイプがあります。いずれの場合も、「薬を吸い込んだら口を閉じ、頭の中でゆっくり1〜10数えてから(苦しいときは無理のない程度でよい)息を吐く」のが基本です。
吸入薬を用いる際の注意事項
正しく吸入しないと薬の効果が得られないので、医師の指示をきちんと守り、正しい使い方を身に付けることが大切です。初めて吸入器を使う人は、正しく使えているか、医師にチェックしてもらってください。また、吸入が終わったら、必ずうがいをして口の中をすすぎましょう。口内に薬剤が残っていると、副作用が起こることもあるからです。